1. はじめに
OEM部品とは何か?
OEM部品(Original Equipment Manufacturing Parts)とは、他社ブランド製品に組み込まれるために、外部の製造業者が設計・製作する部品のことです。たとえば、自動車や産業機械、電子機器などに使われるカスタム部品が該当します。これらの部品は、製品の性能や信頼性を左右する重要な要素です。
なぜOEM部品製作の流れを理解することが重要なのか?
OEM部品の製作には、設計、材料選定、加工、検査など多くの工程が関わります。各ステップを正しく理解し、管理することで、品質の安定、納期の短縮、コスト削減が可能になります。
2. OEM部品、純正品の比較
種類 | 定義 | 品質 | 価格 | 保証 |
純正品 | メーカー自身が製造 | 高品質 | 高価 | あり |
OEM部品 | メーカーが委託して製造 | 純正品と同等 | やや安価 | 一部あり |
3. OEM部品のメリット・デメリット
メリット
- 品質は純正品と同等でありながら、価格が抑えられる
- 品番管理や販売チャネルが整っている
- 輸入車ではOEMメーカーが広く知られており、信頼性が高い
デメリット
- メーカー保証がない場合がある
- すべての部品がOEM対応ではない
- 一部は純正品としてしか購入できないケースもある
4. OEM部品製作の流れ
OEM委託の一般的な流れは次の通りです。
① 打ち合わせ
まずはOEM会社との打ち合わせを行います。この段階で要望、仕様、ロット、コスト、納期などの項目を明確にしておくと、提案や見積もりがスムーズに進みます。
② 試作・サンプルチェック
打ち合わせ内容をもとに、試作品やサンプルを作成します。製品によっては、サンプルの完成までに時間がかかる場合もあります。仕様が確定するまで、何度か調整を繰り返すこともあります。
③ 工場との打ち合わせ
OEM会社が製造を担当する工場と詳細な打ち合わせを行います。
納期、品質、コストなどが要望に合うよう、慎重に確認します。
④ 製造
サンプルが確定したら、本格的な製造に入ります。OEM会社が品質管理や納期管理を行いながら進めます。
⑤ 検品・品質管理
製品完成後は、仕様通りに仕上がっているか、不具合や動作不良がないか、納品数量が正確か、外観に傷や異物がないかなどを検品で確認します。
⑥ 納品
検品が完了すると、製品が納品されます。納品後、いよいよオリジナル商品の販売開始です。
OEM会社によっては、納品後のアフターサポートを提供している場合もあります。
5. まとめと今後の改善点
OEM部品製作の流れは、図面の準備から完成品の出荷まで多くの工程を経て成り立っています。各ステップでの品質管理と情報共有が、製品の信頼性を高めます。
今後の改善点としては
- 図面の標準化とCADデータの活用
- 加工工程の自動化とIoT導入
- 品質管理のデジタル化(検査データのクラウド管理)
OEMサービスの提供企業紹介
IDEA Groupは、ベトナムにおけるOEMサービスを設計から最終加工まで一貫して提供するトップクラスの企業の一つです。精密機械加工、自動化機械の設計・製造、CAD/CAM対応などの高い技術力を持ち、国内外の多くの顧客から信頼を得ています。
- 【関連サービス】精密部品加工・OEM対応について詳しくはこちら:
最先端の精密機械加工サービス | ±0.01mmの高精度部品加工・組立 - 【自動化対応】設計から製作まで一貫対応:
TOPレベル産業機械設計製図支援企業、日本企業250社が選ぶ