はじめに
OEM発注は、製品開発の効率化やコスト削減に大きく貢献しますが、発注前の準備不足により、設計ミスや納期遅延などのトラブルが発生することもあります。この記事では、スムーズなOEM発注を実現するために、図面設計から製造までの流れにおける重要なポイントを5つにまとめてご紹介します。

ポイント① 図面の準備と明確化
発注前に図面が明確であることは、製造精度や納期に直結します。2D/3Dのフォーマット、寸法、公差、使用材料、表面処理、組立方法などを明記することが重要です。また、ベトナム企業との図面共有では、言語や単位の違いにも注意が必要です。
ポイント② 設計段階での確認事項
設計の目的(量産か試作か)に応じて仕様を調整する必要があります。設計変更の可能性がある場合は、柔軟に対応できる体制が求められます。コストと機能のバランスを考慮した設計提案ができるパートナー選びも重要です。
ポイント③ 製造プロセスの理解
製造方法(切削・溶接・レーザー加工など)によって、コストや精度が大きく変わります。発注先がどの加工方法に対応できるか、どの程度の精度を保証できるかを事前に確認しましょう。また、品質管理体制(QC/QA)や検査項目の共有も不可欠です。
詳しい製造ステップは、こちらの記事をご覧ください。
ポイント④ コミュニケーションと納期管理
発注前の打ち合わせでは、図面の確認、納期、検査基準などを明確にすることが重要です。日本語対応の可否や翻訳資料の準備も、スムーズな進行に影響します。納期の設定と進捗報告の仕組みが整っているかも確認しましょう。
ポイント⑤ 契約・見積もりの確認
見積もりには材料費、加工費、検査費などの内訳が含まれているかを確認しましょう。契約書には納期、保証、知的財産の取り扱いなどが明記されている必要があります。支払い条件やインコタームズの確認も忘れずに。
ベトナムの輸入要件については、こちらをご参照ください。
IDEA Groupの対応力
IDEA Groupでは、図面設計から製造・検査まで一貫対応可能な体制を整えており、日本語での技術打ち合わせにも対応しています。OEM発注における各工程での課題を事前に把握し、スムーズな製品化をサポートいたします。