バラシ図(部品図)を作成した後、納品前に自分でチェックすることは、ミスを防ぎ品質を高める最重要ステップです。ここでは、IDEAの製図エンジニアチームが実際に使っている品質チェックリストを紹介します。これを習慣化すれば、クライアントの信頼度も確実にアップします。

1. チェック用マークのルール
| 色・ツール | 意味 |
|---|---|
| 🟡 蛍光ペン(黄) | 正しい部分をマーキング |
| 🔴 赤ペン | ミスや修正が必要な箇所 |
| 🔵 青蛍光ペン | 修正済みの箇所を明示 |
➡ 色分けを徹底することで、見落としを防止し、チーム内での確認もスムーズに!
2. 表題欄のチェック
共通項目:
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正しいテンプレートを使用しているか?
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顧客指定のフォーマットになっているか?
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過去案件のコピーなら情報を更新したか?
内容チェック:
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設計者・描図者・検図者の名前と日付は一致しているか?
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日付フォーマットは指定通り(納期基準 or 指示日)か?
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Unit名、コード、案件番号を正しく入力したか?
3. 図面番号・部品情報の確認
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図面番号・部品名が正確か?
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材質(Material)は指示通りか?
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数量・比率(Scale)は正しいか?
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誤記・省略はないか?
4. 形状と投影図の関係を確認
2Dからバラシの場合 → 抽出した外形・寸法を再確認。
3Dから2Dへ展開した場合 → 投影面と寸法の整合性を確認。
✔ 外形形状にズレがないか?
✔ 干渉部はないか?
✔ 穴の位置・数量は正しいか?
投影図のチェックポイント
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JIS標準の配置順序を守っているか?
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投影がずれていないか?
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断面図・詳細図が必要な箇所に追加されているか?
5. CADレイヤーの管理
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顧客指定のレイヤー構成になっているか?
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線種(実線・破線・隠線・中心線)の誤用はないか?
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文字レイヤーが分離されているか?
6. 寸法チェック(最重要項目)
外形寸法
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長さ×幅×高さ(または径×長さ)を全て入力済み?
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主要3寸法をマーキング済み?
加工寸法
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段差・溝・面取り(Chamfer)を正しく表記?
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数値と記号の整合性OK?
穴寸法
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位置決め寸法は全て入っているか?
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穴径・数量が一致しているか?
溶接部
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溶接前Bodyの寸法が明記されているか?
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溶接記号が正しく表現されているか?
7. 表面粗さ・表面処理・熱処理
表面粗さ(Surface Roughness)
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標準記号・方向の誤りなし?
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Mirror処理で文字が反転していない?
処理条件
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材質に適した熱処理・メッキ指示になっている?
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硬度(HRC/HV)を確認済み?
8. 注記・文字体裁の確認
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必要な注記(溶接・曲げ・注意事項)は全て記載?
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注記の位置は視認性が高い?
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フォントと文字サイズは統一?
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図面全体のレイアウトはバランスが取れている?
まとめ
バラシ図のセルフチェックは、単なる確認作業ではありません。それは品質を“自分の手で保証する”技術者の責任と誇りです。
小さなミスを早期発見できれば、後工程での手戻りを防ぎ、顧客からの信頼にもつながります。
「一度で正しく仕上げる」 ― それがプロフェッショナルの第一歩です。
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